皆さんの周りには闇を抱えている人はいますか?
闇を抱えているというのは、辛い過去やトラウマなどによりネガティブな思考や心を閉ざしがちな人のことを差します。
この記事ではそんな闇を抱えている人の特徴を一挙紹介。
目次
闇を抱えている人の特徴【内面編】
自分の味方は誰もいないと諦めている
闇を抱えている人がよく口にするこの言葉。
その背景には
「自分の味方は誰もいない」
「自分を必要としている人は誰もいない」
という自己肯定感の低さがあります。
幼い頃から誰かと比べ続けられたり、成果主義の環境で育った場合に自己肯定感は低くなりがちです。例えば兄弟と比べられたり、受験勉強やスポーツで周りと常に成果で競ってきたような場合ですね。
成果で比較され続けた人は、たとえ自分が低くない位置にいたとしても上を見続け足りないところばかりを見るようになってしまいます。
成果が自分の全てであり成果を上げられない自分に価値はない。誰も必要としないという考えになってしまうのです。
また、幼い頃から自分の考えを否定され続けた場合にも自己肯定感は低くなってしまいます。
- 「子供が知ったような口を利くな」
- 「そんなことも知らないのか」
- 「お前変だよ」
段々と思春期を迎えるにつれ、人と合わせることばかり気にしてしまう。たまに勇気を振り絞って本心を話しても笑われてしまう。
そんな経験を繰り返すことで、自分の味方はいないと諦めるようになり周りに心を閉ざしてしまうのです。
とにかくマイナス思考
闇を抱えている人はとにかく悲観的でネガティブな方が多いです。
今までの自分の暗い過去を引きずり、今までダメだったからこれから先もダメだろう、と未来にまで絶望してしまいます。
これから起きることなんて誰にも分からないのに、起こりもしないことを延々と悩んでは周りの人まで不安にさせることが少なくありません。
向上心が高く正義感が強い
闇を抱えている人は、見るからにネガティブでマイナス思考の方ばかりとは限りません。
時には目標があり向上心が高く正義感が強い人でさえ、闇を抱えていることがあります。問題となるのはそのモチベーションがどこから来ているか。
その人の原動力は過去のトラウマから来ているものかもしれません。世の中を良くしようと奮起する人は、世の中の悪い面をたくさん知ってしまった人。
自分がいじめられた過去やつらい経験から前向きになり、自分と同じ想いをさせたくないと立ち上がる人も多いんですよ。
人の親切に裏があると思ってしまう
人から優しくされたとき、あなたは素直に喜び感謝の気持ちを伝えることができますか?
もしもできないなら、あなたも心のどこかに闇を抱えているのかもしれません。
闇を抱えている人は、人からされた親切を例えばこのように歪んだ形で受け止めてしまいます。
- 「お茶淹れといたよー」→お前が淹れないから、私が淹れたんじゃねぇか。
- 「無理してない?大丈夫?」といつも心配してくる→下心の塊か、いざという時に自分も助けてもらおうとしているのではないか
- いつもご飯を奢ってくれたり、やたらと何でもくれる→見返りを期待されているのではないか
その裏には、自分なんかが人から親切にされるはずがないとの思いがあります。自分が人から大切にされるはずがない、あるとすれば何か裏があるからだ。そんなことを考えてしまうのです。
そしてこの考え方のせいで、闇を抱えている人は負のループから抜け出すことができません。素直に本心から優しく接した人でも、「何か裏があるんでしょ!?」と冷たい態度を取られたらどう感じるでしょうか?
少なくともまた親切にしようとは思いません。次第に関わり自体がなくなっていくでしょう。周りにこのような方がいたら、どうか気を悪くせず根気よく接してあげてください。ただ慣れていないだけなのです。
他人の幸せを素直に喜べない
闇を抱えている人は自分以外の人の幸せを素直に喜べません。
そんな妬みや僻みから来るのです。
ただ、より正確に言うと闇を抱えている人の場合は、喜んで祝福したいのにできないのです。元から相手の不幸せを願っている訳ではありません。
むしろ日頃は仲の良い友人たちであれば幸せを願っています。しかし、いざ目の前に幸せが訪れると途端に目を背けたくなって、素直に喜べなくなるのです。
自分でもどうしていいか分からず自己嫌悪に陥り、そのまま相手と距離を置いてしまう事さえあります。
他人の幸せが相対的に自分の不幸せさを浮き彫りにしたり、自分一人だけが取り残される孤独感からこのような感情を持つことが少なくありません。本当は一緒に祝福したいのです。
闇を抱えている人の特徴【行動編】
不自然なほどに明るい
いつ見ても明るい、明るすぎる方はいませんか?
どことなく影がある、無理して明るく振舞っているような方は闇を抱えている方が多いです。
自分には暗い過去があり、ネガティブな自分も認識している。でもそんな自分は嫌だから、変わりたくて努めて明るく振舞おうとする。
そんな方の特徴は
- 暗く沈んだ場面でこそ明るくいようとする
- オンオフの落差が激し過ぎてまさに闇が垣間見える
- 別に自分が悪くないのにむやみやたらと謝る
などが挙げられます。
自分の精神力で無理しているので、その支えが無くなった時に一気に崩れてしまうのも特徴。明るく元気に振舞っていますが、とても脆いのです。
自分のことを話したがらない
会話の中にはよくいるけれども、ほとんどが同調や相槌ばかり。自分のことを話したがらない人がいます。
自分の暗い過去を知られるのが怖い、自分の考えや気持ちを否定されるのが怖い。そんな恐怖心から自分のことを話そうとしないのです。
他人に心を開きにくいというのはもちろんそうなのですが、それよりも自分を否定されるんじゃないかという恐怖心の方が強いのです。
こういった方は親しい人の何気ない冗談で真に受けて深く傷ついたりするとてもデリケートな人が少なくありません。
目が笑っていない
いつもにこやかでいるようだけど、どことなく違和感がある。
それは目が笑っていないからかもしれません。
目が笑っていないということは、その笑顔は作り笑顔であるということ。こういったタイプの人は闇を抱えている傾向にあります。
表情と心が連動している方がまだわかりやすくて良いです。本心を隠して周りと接している分、何を考えているのかがわかりません。
無理にでも笑っておかなければ、そう考えているあたりに闇を感じてしまいますよね。
集団行動を避けて一人でいたがる
集団行動が苦手で、いつも一人でいたがる方が身近にいませんか?
沢山の人と一緒にいると、それだけ沢山の人の顔色を窺わなければならず、窮屈で苦しい思いをしてしまいます。
その背景には自分自身を否定され、自分には存在価値がないとネガティブな考えがあるからです。一人でいる方がいたらそっとしてあげてください。
彼らは好んで一人でいたがるので、せっかくの気遣いが逆効果になることが少なくありません。
闇を抱えていても同じ人間
闇を抱えている人は別に生まれつき闇を抱えて生まれてきた訳ではありません。
多くの場合、育った家庭環境や周囲の人間関係によって心が傷つき闇を抱えるようになったのです。
その背景を理解すれば、闇を抱えている人ともうまく付き合えますし、そうすることでその人の闇も薄れて行きますよ。